2025北九州記念の有力馬&調教(追い切り)情報

夏のスプリント戦線を彩る北九州記念が、7月6日に小倉競馬場で開催されます。波乱含みのハンデ戦として知られ、毎年伏兵の激走も目立つこの一戦。今年も前哨戦を好走した注目馬や、追い切りで動きを見せた好調教馬が顔を揃え、見応え十分のメンバー構成となりました。
この記事では、北九州記念で注目すべき有力馬と、調教内容から浮かび上がる好調馬を紹介していきます。

画像はJRAより引用

2025北九州記念の有力馬情報(調教追い切りも)

今年の北九州記念は実力伯仲のメンバー構成。有力視される注目馬たちの近走内容や適性をチェックしていきましょう。

ロードフォアエース

北九州記念に初挑戦となるが、近3走はすべて芝1200m戦で2着と安定した成績(春雷S・米子城S・北九州短距離S)。
特に2月の北九州短距離Sでは小倉芝1200mで0.0秒差の2着と好走しており、コース適性は十分。
好位からしぶとく粘る脚質が武器で、小回り平坦の舞台は歓迎材料。

追い切りでは栗東坂路で52秒6-12秒0、CWでも6F79秒8-11秒7と負荷をかけられ、友道師も好感触。

重賞未勝利ながら地力・適性・仕上がりの三拍子が揃い、G3初タイトルのチャンスが巡ってきています。

アブキールベイ

アブキールベイは、葵ステークスで15番人気の低評価を覆し、重賞初制覇を果たした実力急上昇中の3歳牝馬です。
芝1200mはベスト舞台であり、今年1月には小倉の萌黄賞も勝利済みと、コース適性にも不安はありません。
中団からの差し脚が武器で、直線ではしなやかな加速を見せます。

調教でも7月2日に坂路で54.4-12.3を記録し、3日前も11秒台の脚を見せるなど、好調をキープ。

今回は古馬初対戦となりますが、ハンデ53kgは魅力十分。3歳牝馬の勢いと斤量利を武器に、重賞連勝の可能性を秘めた一頭です。

ヨシノイースター

ヨシノイースターは、昨年の北九州記念で2着に好走した実績馬です。
今年も同じローテーションで臨んでおり、前哨戦の春雷ステークス(芝1200m)を快勝。
先行してしぶとく脚を使うスタイルは小倉の高速馬場と好相性で、芝1200m戦では常に安定したパフォーマンスを見せています。

昨年と同様に坂路中心の調整が行われ、追い切りでは52秒6の好時計を記録。
中尾調教師も「衰えはまったく感じない」と仕上がりに自信を見せており、7歳ながら状態はむしろ上向きです。
小倉芝1200mの持ち時計も優秀で、今年の北九州記念でも上位争いに加わる有力候補といえるでしょう。

ヤマニンアルリフラ

ヤマニンアルリフラは北九州記念へ向けて連勝中の勢いが光る4歳牡馬です。着実にレベルアップし、特に京都の淀S(芝1200m)では非常に強くり、芝1200mへの適性は申し分ありません。
脚質は先行タイプで、小倉芝1200mの直線勝負において展開が噛み合えば、重賞初挑戦でも上位争い可能。
兄弟にも重賞好走馬が揃い、55kgなら勢いに乗って波乱を起こせる注目株です。

1週前追い切りでは坂路で終い11秒5をマークし、最終追い切りでも併せ馬で好反応を見せました。
斉藤崇史調教師は「充実期に入ってきた印象」などと高評価。心身ともにピークを迎えている様子ですね。

バースクライ

バースクライは4歳牝馬で、これまでにオーシャンS3着の実績があります。
最近は、前走がカーバンクルS2着、前々走がタンザナイトS3着と、着実に結果を残してきた実力馬です。

芝1200mでの差し脚が持ち味で、テンに速い馬が揃う今回のようなハイペースの北九州記念は、展開が向けば上位進出が十分可能です。

調教では6月25日に栗東坂路で単走53秒7-12秒0と軽快な動きを披露しています。
最終追い切りでも入念に乗り込まれています。
悲願の初タイトルへ。小倉の夏で飛躍を狙います。


これら以外にも、クラスペディア・キタノエクスプレス・オタルエバー・メイショウソラフ・ネモズメイメイなども出走します。